映画 美女と野獣 考察

美女と野獣』見てきました!実はストーリー全然知らなかったので、ワクワクしながら見れました!Twitter上ではネタバレになりそうなのでこちらで感想を、、、

 

外見で判断しちゃダメ!というストーリーには私もあまり思えませんでした。 

 

外見重視しているキャラクターは野獣(野獣って名前何だっけ???)とガストンの二人。

まず第1に、野獣の面食いは結局何も変わっていない!

(外見を気にしちゃダメというのはベルに向けられた言葉だと思うけど、ベルはしゃべる野獣や家具たちに対して驚きこそすれ、そもそも恐怖を抱いたり野獣や家具だからという理由で敬遠したりもしていない。)

そして一番面食いアピールが激しかったガストンはというと、面食いは何も変わらないままアッサリ死んだ!!!!!!(ディズニーってメインキャラクターをあっさり死なせちゃうような感じなの!?と思ったけど、何か色々ありそう。これは後で書きます。)

 

じゃあ、どういうストーリーなのかというと、人との出会いや過去を知ることによって主に野獣が成長していくストーリーなのかな、と感じました。

 

人との出会いというのは、言わずもがな、恋愛パートですね。同じ趣味を通して、お互いのいろんな面を知っていきます。これは美女たちを集めてダンスパーティーをしていた王子時代の野獣くんには、なかった経験でしょう。自分の思い通りにいかない他人。野獣くんの人間としての自尊心がベルとのコミュニケーションを通じて回復しつつあるようにも感じられます。

 

ベルも変人扱いされていたので(美女の特権的な!待遇を受けてはいたものの)、人間関係に関しては、お父さん以外とあまり密に話すことはなかった。

 

相手の思わぬ一面を知っていくようなフレッシュな人間関係の代わりにベルも野獣くんも、読書をしていたのかもしれません。

 

あともう一つ、一歩成長するのに欠かせないのは、過去を知ること、過去と距離をおけるようになること。

 

ベルも野獣くんも、ずっと幼い頃に母親をなくしています。

 

ベルに関しては母親がいなくなったことの影響についてあまり描かれていませんが、ベルがパリに行って、母親との別れの真相を知るシーンから、父親はベルの母の死の理由を説明していないか、ごまかされていたことが分かります。ベルも気になっていはいたものの、聞くに聞けませんでした。重たい話題はしづらいものです。大切な人の死について、何かを隠している・聞けずにいるという関係は、何かしらの(あるべきではない)キョリを生みます。劇中で、ベルがどこでも行ける本を見せられたときに、真っ先に母と別れた場所へ行ったことから、やはりベルの心にずっと引っかかるものがあったことが分かります。

(もしかすると、ベルがバラをねだったことや、ベルの父親が盗むまでしてバラを持って帰ろうとしたこともここに関係するかもしれません。)

 

野獣くんの過去とその影響は、はっきり説明されています。

母を幼い頃に亡くし、父から甘やかされた結果、現在の野獣くんの性格になってしまった。

 

ここで、家族が関わる野獣くんの問題を解決に導く、そして、美女と野獣のストーリーを支配している(!)魔女について触れたいと思います。

魔女さんは、王子を野獣の姿に変え、しかも関係ない家来まで家具にし、さらには、バラがすべて落ちたにも関わらず、野獣くんを復活、さらには人間の姿にまで戻します。(このシーンを見たとき、なんでそうなるの!!!!と思いました(笑))

そんなこのストーリーを動かしている魔女ですが、ほとんど何もしゃべっていません。

見終わってから一番気になったのはやはり魔女でした。あいつは誰なんだ。

私は、魔女は【野獣くんの亡き母親】ではないかとみています。そうすれば、魔女の理不尽な行動や何もしゃべらない理由が説明できそうです。

 

野獣くんの亡き母親は、自分の死後の野獣くんの成長を心配していました。野獣くんは王子という特権階級であるため、野獣くんに成長のきっかけ、試練を与えるような人はいません。このまま、野獣くんが王様になってしまえば、マリーアントワネットみたいな酷な最期を迎えてしまうかもしれない。そこで、亡き母親は魔女となり、野獣くんに直接試練を与えます。愛し愛されるようになるまで野獣の姿のまま!しかもタイムリミットあり!

 

あんな山奥の、忘れられた城にやってくる人はなかなかいないことでしょう。ベルの父親が城にたどり着くキッカケとなるのは木に落雷し、道を間違えたからでしたが、もしかすると、亡き母親である魔女が人を選別していたのかもしれませんね(笑)

 

魔女が関与するシーン2は、ベルの父親を救うシーン。まあ、ここはそんなに重要なシーンではない&解釈の幅が広くなっちゃったので省略。

 

魔女が関与するシーン3は一番最後。魔女は、時間切れ&銃で撃たれて死んだ野獣くんを復活させます。このシーンで「ええええ!なんでえええ!???魔女は何がしたいんや!!!!」と私は驚きました!ただ、今考えるとこのシーンこそが魔女は野獣くんの母説を裏付けるものとなります。魔女が唐突に、ベルの涙に感動したとも思えませんし、魔女が野獣くんの母親だと考えた方がこのシーンはシックリきます。というよりそれ以外考えられない!

母の陰の支えにより、母の死以降うまく成長できていなかった野獣くんはは無事一歩成長しましたとさ。めでたしめでたし。野獣くんの母親による、町一帯を巻き込んだ壮大な野獣くん更生作戦を私たちは見ていたのかもしれません(笑)

 

こうして見ていると、野獣くんもベルも、成長というよりも、成長を阻害していたものを取り除いた、成長の種がまかれたといった方がいいかもしれませんね。

 

(この考察で母親を重きにおいたのは、私のマザコンのようなものが大きく影響しているなあと思います。)

 

 

 

 

 話は変わって、ガストンの死についても少し。

ガストンが橋から落ちるシーンは、ショックでした(´;ω;`)

思わず耳と目をふさぎました(´;ω;`)

ディズニー事情はよく知らないのですが、ディズニーがあんなにハッキリ死を描くとも信じがたいので、現実逃避的な考察を。

 

ガストンは死んだのではなく、野獣くんと同じく、忘れ去られただけなのだ!!!と私は主張したい。まじで!

ガストンも野獣くんと同じく強烈な面食いです。(いや、面食いが悪いわけではないと思うけど(笑))さらに、フィナーレの舞踏会で、ガストンをあれだけ慕っていたルフウが満面の笑みで踊っています。これは、野獣くんやその城の存在とともに忘れられてしまったように、ガストンもみんなに忘れられる魔法をかけられたのではないか!!とやや強引ながら、そう考えます。そしてもう1人の野獣、ガストンも人間になっていくのかもしれません。

ディズニーのエイプリルフールネタである「俺様と美女」の公開もいつかあるかもしれません(笑)

俺様と美女|美女と野獣|ディズニー公式

 

 

最後に感想。人間味あふれるルフウが好きでした。あと呪われた食器たちが家にきてくれないかなあ。