バイトさむかった

11時から14時ごろまでピザの配達バイトだった。大寒波の影響が続いており、さらさらと雪が降っている。天気予報を確認したところ、気温2〜4℃くらいだった。普段、10℃前後の日にだけバイトをする私には極寒だ。休むことも頭をよぎったが、すでに今週1回寒いからと休んじゃったし、そもそも平日昼はそんなに注文が入らず店内でのんびりしていることが多い。そこまで寒い思いをせずにすむだろうと判断し、出勤した。実際、配達はほぼなかった。その代わりにチラシのポスティングを頼まれてしまった。1時間くらい外でポスティングしたと思う。チラシをポストに入れるときは素手じゃないとうまくいかない。手も足先も本当にさむくてさむくて...。今日はついてない。


駅へ向かう帰り道、筥崎宮を歩くのだが、大きな参道の端にざっと50羽くらい鳩が集まっていた。なんだろうと思ったら、その鳩の群れ近くに立っている人を見てピンときた。カメラを首にぶら下げたその人は、ビニール袋に片手を突っ込んで何やらごそごそしている。この人がエサをあげたから鳩が集まったのだろう。鳩の写真でも撮ろうとしているのかしら。そんなことを考えながら、そのまま鳩の群れのそばを通り過ぎようとした、その時だった。その人が私に向かって餌を投げてきたのだ。鳩の群れはエサを追いかけてこちらへバタバタと飛びかかってくる。私は咄嗟に駆け出した。幸い、エサまきカメラマンからまあまあ距離があったし、エサがパン粉のような軽い素材だったようでエサの飛距離が大したことなく、私にエサが降りかかることはなかった。鳩の群れが私に襲いかかってくることもない。でもやっぱり、正面から鳩の群れにガバッと飛びかかられるかたちではあったので、めちゃくちゃビビった。ビビって一目散に駅へ駆け込み、その流れで電車に乗った。そのため、餌まきカメラマンのその後の様子はわからない。うっかり私にエサを投げつける感じになり焦るなりおどろくなりしていると信じたいが、鳩の群れに追われて逃げだす私を、ほくそえみながらシャッターを切っていたのではないかという疑念が頭を離れない。